株式会社財コンサルティング
田中 唯氏
- IFAになった理由
- きっかけは、結婚して2人の子供に恵まれ、将来の教育資金の準備や自分たちの老後に対して、考えなしでお金を貯めるだけではマズイのではと不安を持つようになりました。私は器用な性格ではないので、働きながら、子育てをしながら、将来のお金のことも考えながら、すべてに対処していくことは到底できないと考え、それなら働きながらお金のことも学べる仕事に就こうと思い、財コンサルティングに入社しました。
数年間、数多くの顧客との面談やセミナー登壇を通じ、多くの方が将来のお金に対して不安を抱えているにもかかわらず、相談できない、不安解消に向けた行動ができていない現状を目の当たりしました。一人でも多くの人から将来の不安を取り除き、自分の未来に自信を持ってもらいたいという思いが芽生え、IFAという仕事に責任感と使命感を持つようになりました。 - IFAビジネスに対する考え方
- 現在、業界では「手数料の低さ」や「定量的目標の策定」が過度に強調される傾向にあります。しかし、社会保障が厚く、コミュニティの調和を重んじる日本の顧客にとって、アドバイザーの真の価値は、単なる数字の管理やコスト削減だけではないはずです。 我々が目指すべきは、欧米の合理性と、日本特有の安心感や納得感を融合させたハイブリッドなサービスモデルです。また、AIやロボアドを利用することも広がっていますが、数十年にわたり資産運用を継続するには、「人の支え」が不可欠だと思います。人の人生は十人十色なので、顧客に合わせたアドバイスができることがIFAビジネスの魅力だと思います。
- IFAビジネスで苦労する点
- IFAビジネスにおける最大の経営課題の一つは、「顧客の投資リテラシー醸成にかかるリードタイムの長さ」と、「市況変動に伴うスイッチング・コストの増大」にあります。 リスク資産の長期保有の妥当性を訴求しても、それが顧客の確固たる投資哲学として定着するには相当な時間を要します。また、一度浸透したと判断しても、強欲(リターンへの過度な期待)や恐怖(損失回避性)といった心理的バイアスにより、当初の運用方針から逸脱するケースは少なくありません。こうした「投資行動のブレ」を軌道修正するための継続的なコンサルティング工数を、いかにビジネスモデルの中に効率的に組み込むかが、安定的な運営の鍵となります。
- どんなお客様が多いか?
- 弊社ではお金を持たない方、お金が少なくて将来に不安を持っている方こそが、資産運用すべきだと考えています。20代~50代の現役世代が顧客の約90%を占めています。高齢者でお金を持つ方は、「お金の使い方」すなわち、いかに自身の暮らしを快適にするか、あるいは社会に還元できる消費をするかということを真剣に考えてもらいたいです。
- どのように新しいお客様を開拓しているか?
- 現在は、既存のお客様からの紹介がほとんどです。最近は企業や労働組合から金融リテラシー向上を目的としたセミナー依頼も増えてきています。
- IFAとして働き甲斐はどのような点か?
- IFAは基本的に転勤がないため、担当者が変わることはありません。そのため、長年かけ取り組んできた資産運用の資金を使い、ライフイベント達成する姿を見た時、そして顧客から「ありがとう」という言葉をもらった時に、IFAとしての責任と使命が果たせたと感じます。



